様々な形の葬儀が執り行われるようになっている
葬儀と宗教というのは大変深い関わりがあるものです。
死んだ後に生じる事柄はそれぞれの人が持つ宗教観に大きく左右されるため、葬儀を信仰する宗教の形式で行いたいと思う人が多くいるのも当然です。
しかし、最近では何も信仰していないという人も多くなっていますし、宗教とは関係なく自分の人生の中で一番好きなものを葬儀で反映してほしいと考える傾向も強くなっています。
こうした状況が広く見られるようになっているため、無宗教の葬儀の形も人によって千差万別となっています。
音楽が好きな故人のために、楽器を演奏したり歌を歌ったりすることもあります。
趣味の登山や釣りなどのグッズを葬儀場に並べて、趣味にまつわり思い出話をするといったこともよく行われます。
完全にそれぞれの人の好みや考え方によって形式も行われる内容も異なりますので、無宗教の葬儀には決まったものがないと言えます。
そのため、多くの場合葬儀についての連絡には、無宗教を葬儀を営み、どんな形で葬儀が進められていくのかが記載されています。
その内容を参考にして参列するようにしましょう。
葬儀の趣旨に沿った形で参列するのがベスト
葬儀についての連絡の中で、故人が生前楽しんでいた趣味などをメインとしたものにするということであれば、その趣旨に沿った形で参列することを心がけましょう。
もし、同じ趣味を持っているのであれば、それにまつわるメッセージを記したカードを作成して行くなどの配慮ができます。
趣味仲間で話が合うと、ご遺族の方も故人を偲ぶことができるようになりますので、故人とのエピソードを思い出すとベストです。
もちろん、葬儀のテーマとなるものに自分が何の関わりもないというのであれば、特に気追って行く必要はありません。
無宗教の葬儀の場合は、いろいろな意味でこだわりがありませんので、自分が葬儀にふさわしいと思う恰好や心構えで行けば問題ないでしょう。
不明な点があれば事前に尋ねておく
葬儀は多くの場合、決まった形で進行していくものがあるものです。
香典などもそれに当たり、どんな封筒に入れていき、いくらくらい包むのが適当かなどが習慣によって決まっています。
しかし、無宗教の葬儀の場合は、こうした点もかなり自由なものとなっていますので、参列者は戸惑ってしまうかもしれません。
そのような場合には、喪主に近い人に聞いてみるのが一番でしょう。
香典などの受け取りはしているのか、無宗教の葬儀としたのは、宗教嫌いだからなのか、宗教に関わりなく故人の好きだったものをテーマにしたいからなのかを聞いてみると、どのようなスタイルで参列したら良いかが見えてくるでしょう。