通夜に行く際の服装はどうするか?
通夜に行く際に迷ってしまうのは、服装をどうするか?という点です。
葬儀の場合は完全に喪服で行けば問題ありませんが、通夜に関してはいろいろな見方がありますので、土地の習慣などを考えなければなりません。
以前は通夜には喪服で行ってはいけないというのが通例でした。
というのも、喪服で行ってしまうと、まるで故人が亡くなるのを見越していました、という印象を与えることになってしまったからです。
特に以前は、通夜に行くのは親族などの近しい人たちだけだったという事情も関係していました。
しかし、現在では一般の参列者も通夜に行くようになっていますので、事情は多くの地域で変わってきています。
喪服で行ってもマナー違反とはみなされないようになっていますし、地味な平服で行っても当然問題ありません。
とはいえ、通夜のしきたりはその土地ごとに異なることもありますので、地元の人に、通常はどんな服で行くことが多いのかを尋ねてみるのがベストでしょう。
親族でないならあまり長居しないように
通夜とは本来、故人の元で一晩過ごすという慣習から来ているものですので、一晩中その場に過ごすのが普通でした。
しかし、現在では一般の人は特に、そんなに長い時間留まるということはありません。
むしろ、親族は葬儀の準備などでかなり忙しいので、あまり長居しないように心がけた方が良いでしょう。
仮通夜の場合は、遺族の方に挨拶をしてお悔やみの言葉をかえてあげるだけで十分です。
本通夜の場合は、たいてい通夜振る舞いとして弁当やお酒などが提供されます。
提供された場合には、たとえ少しでも箸をつけるのがマナーですのでいただくようにしますが、やはり親族でない限り長居しないようにして、適当なところで帰るのがご遺族への配慮となります。
故人とかなり親しかった場合などは、ご遺体との対面を求められることもあります。
基本的には、ご遺体の少し離れたところに正座をして一礼をすると、ご遺族が顔の白布を外しますので、その時点でにじり寄って合掌します。
その後、ご遺族にも一礼して去るというのがマナーとなります。
通夜の儀で行われること
通夜では僧侶が読経をして、参列者が焼香するという通夜の儀が行われます。
読経の間参列者は正座をしているか、椅子に座っているかのどちらかとなります。
読経が終わると焼香となりますが、前列の方から順番に焼香をするのが一般的です。
焼香の際には、焼香台の脇もしくは正面にいるご遺族に、焼香の前後に一礼するのを忘れないようにしましょう。
焼香後は席に戻って座ることもありますし、そのまま外に出ることもあります。
土地によって若干の習慣の違いがありますので、周りがどのようにしているかを見ることが大事です。