変わる葬儀の形式
これから葬儀をするというときには、まず最初にどういった形式で行うかということを決めなくてはいけません。
日本においては一般的な葬儀方法は仏式によるものですが、生前に信仰していた宗教が別にある場合にはその方式にそった方法で行います。
仏式で葬儀を行うという場合にも宗旨によって方式や手順が異なる部分があり、特定の檀家に属していない場合には葬儀社やセレモニーホールなどの施設を通じて宗旨にあった僧侶に依頼をしなくてはいけません。
同じ仏式として扱われるものの中にも、13宗56派というかなりの数があるためそれらのうちのどの方法によるかということはきちんと確認をしておく必要があるでしょう。
しかし生前に特に信仰していた宗教はなかったという人の場合、無理やり仏式で行うようなことはせず、もっとカジュアルな形の式を希望するという例も増えています。
音楽葬やお別れ会のように宗教的な儀式を一切行わないという方法も一般的になってきており、生前に故人がどういった希望をしていたかということがかなり重視される時代になったと言えるでしょう。
生前の立場や家族関係によっても変わる
葬儀の方式を決めるのは宗旨だけではありません。
一般的な個人の葬儀として行う場合だけを見ても、家族や少ない友人の間だけで開く「家族葬」や、そもそも式を開かない「火葬式」、親族のみでひっそりと行う「密葬」などいくつかの方法があります。
逆に大規模なものとしては会社が喪主となって行う「社葬」や、本来の葬儀とは別に一つの行事として行う「お別れ会(パーティー)」などとして行う場合もあります。
ここ最近の一般的な流れとしては個人葬の場合にはより小さな規模で行うことを希望する例が増えている一方で、会社単位での大規模なものでは多くの招待客を招いてあまり儀礼的な意識をせずに行うというパーティー式が増えています。
どういった宗旨でどういう規模にし、さらにどんな人に参列をよびかけるかによって葬儀費用も大きく変わってくるため、実際に葬儀が必要になる前にある程度見積もりをとっておくことをおすすめします。