ネームロンダリングについて

他人と養子縁組を行い、戸籍や名前を変えることにより、別人になることです。
戸籍を乗っ取るような方法でもあり、高齢者が狙われやすいですが、亡くなった方などの戸籍が狙われることもあります。
戸籍を変えて名前を変えれば別人になることができ、過去の犯罪や借金などがなくなります。

そのために、ネームロンダリングによって別人になり、そこで借金や犯罪を行い、足が付けば、また新しい戸籍を探すようなことを行います。
保険金詐欺を行うために使うこともあり、養子縁組に入れば、相続人がいないとその方が相続できてしまいます。

養子縁組になる以外にも、高齢者を狙い、結婚して戸籍と名前を変えるような手口もあります。
特に最近は核家族化しており、高齢者になり寂しい思いをしているような人が狙われることもあります。

養子縁組斡旋業者

養子縁組は誰でも行うことができ、相手に申し出ることが出来ます。
ただ養子縁組を申し出たならば、それを拒否する権利もあり、養子縁組にしないことも可能です。
しかし逆に言えば、拒否しないと手続きは行われ、養子縁組になります。
中には養子縁組を斡旋する業者もおり、業者を通じて行う方もいます。

通常の人間であれば、親族でもない赤の他人に養子縁組を申し出たとすれば、断ります。
しかし、知的障害の人物、痴呆の老人など、正しい判断を出来ないような方が、ネームロンダリングとして狙われています。
中には数十回も養子縁組を行わされたような方もいます。

また、斡旋業者の支払う手数料を目当てに養子縁組を受け入れる方や、さらには、ホームレスを狙った場合も多いです。

戸籍と名前を紐づける

養子縁組は、一度行うと結婚と同じように、解消する事が出来ますが、それには裁判での手続きが必要です。
ネームロンダリング対策となると、やはり本人がどうにかするしかないでしょう。
また、複数人で狙うようなこともあるので、家族が対策するのも良いです。

不要な養子縁組を防ぐとすると、各個人の対策の他に、戸籍情報と名前を確実に紐づける必要があります。
また怪しい養子縁組の申し出があれば、国や自治体で調査する体勢も必要です。
アメリカでは、ネームロンダリング対策として、金融機関用にソフトウェアを開発していますが、やはり日本でも国を挙げた対策が必要でしょう。

痴呆の方やホームレスの方であれば、受け入れを拒否する理由も少なく、拒否する人もほとんどいません。
また戸籍や名前を安易に考えている人も、ネームロンダリングに狙われやすいです。
それらに対する若い人の考え方も変わってきており、一度変えてしまっても、後で戻せば良いだろうと安易に考えると、変更後に戻せなくなってしまうのです。