葬儀に関するトラブル事例が増えています
冠婚葬祭行事の中でも、とりわけ面倒なトラブルが起こりやすいのが葬儀に関することです。
人の生死は自分の力でコントロールすることができないため、時には他の難しい問題が起きているさなかに突然に発生してしまうということも実際には非常によくあります。
結婚式などの場合には実際の式の日程より1年前などからじっくり時間をかけて準備をしていくことができますが、葬儀の場合には死亡が確認されてから長くても1週間程度の短い期間のうちに計画から実行までをしていかなくてはいけません。
短期間で非常に多くのことを一度に決めないといけないことから、慌てて準備をしてしまったがためにあとから遺族同士でも大きく揉めるトラブルに発展してしまうというケースも多く存在しています。
突然に家族が亡くなったというときには親しくしていた家族の心理的なショックも大きく、普段のときであれば冷静に判断や計画することができることも十分にできないということもあります。
慌ただしく葬儀が終わってから「ああすればよかった」「ここはもっとうまくできたのに」といった後悔をする人もかなりいるので、特に高齢者がいる家庭においてはいつまでも遠い話とは思わずに事前に少しずつでも準備をしておくことをおすすめします。
生きているうちに死んでからの話をするのは不吉な気持ちもしますが、あえて自分が亡くなったあとのことを考えることで残った生の時間を大切にすることもできるためあまり必要以上にタブー視はしないようにしてください。
生前予約をしておくことのメリット
突然に亡くなることで慌てて葬儀の準備をしなくてはいけなくなるという事態を避けるための方法として、「生前予約」というサービスがあります。
生前予約とは文字通り生きているうちに自分の葬儀の方法を決めて見積もりなどをとっておくという方法です。
葬儀におけるトラブルで多く聞かれることの一つに「時間が少なく見積もりをとった葬儀のための費用が適性なものかを判断できなかった」ということがあります。
現在葬儀を開くとなった場合、最寄りの葬儀社やセレモニーホールに依頼をしてそこでほとんどおまかせプランとして葬儀に関する手配全般をしてもらいます。
しかし数日のうちに全てのスケジュールをこなさなければいけないという状況もあることから、喪主や遺族がそこで手配された内容を細かく精査することはできません。
そうした事態を避けるためにも生前予約としてどういった葬儀の方法ならいくらくらいがかかるのかということを調べておくと、突然のことに慌てることもありません。
生前予約をする場合の注意点
生前予約をするときに一番にチェックをしておきたいのが、見積もりをとった料金の内容です。
実際の葬儀まで十分に時間がある生前予約では、葬儀をするときにはどういった準備が必要で何にいくらくらいかかるのかということを詳しく説明をしてもらうことができるのが大きなメリットとなります。
葬儀にも現在ではたくさんの方式があり、家族だけで行う家族葬や、そもそも葬儀という式典を行わない火葬式といったものまでさまざまです。
近所の人や友人、同僚などに参列を呼びかける一般葬でもだいたい何人規模ならいくらくらいかという相場がわかるようになります。
生前予約として受付をする企業や施設も増えてはきていますが、そのときにポイントになるのはまずきちんとした実績があるかということと、明朗な見積もりを出してくれるかということです。
せっかく生前予約をしても、実際に葬儀をしてみたらあとからどんどん追加料金を受けたなんてことでは全く意味がありません。
まずは丁寧に相談に乗ってくれる信頼性の高い企業を探してみてください。